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2013/11/27

ソーシャル時代のマーケティング

先日、国際大学大学院国際経営学研究科の「非常勤講師」として、eマーケティングについての講義を行ってきました。今学期より、MRMがこのクラスの講師を担当することになり、私も「B2Cマーケティングにおけるソーシャルメディアやバズの役割」や「マルチデバイス時代のタッチポイント」についてお話させていただきました。


ここでは、その講義の中から、「アンバサダー・マーケティング」について少しご紹介したいと思います。


「アンバサダー・マーケティング」とは、英語では“Brand Advocates”と呼ばれているもので、元々はAmbassador(大使)とAdovocates(支持者)は明確に区別されているのですが、日本では「アドボケイト」という単語が聞き慣れないため、一般的に「アンバサダー」という呼称が定着しつつあるようです。


「アンバサダー」とは何かというと、簡単に言えばそのブランドの製品やサービスを熱心に他人に勧めてくれるような、ロイヤリティの高いお客さまのこと。まるで会社の外にいる営業部隊のようにブランドを口コミで広めたり、お勧めしたり、批判から守ってくれたりします。


ここで大切なのは、アンバサダー・マーケティングとは、決して「アンバサダーにモノを売りつける」のが目的ではないということ。あくまで「アンバサダーと一緒に売っていく」というのが正しい手法。ロイヤリティの高いお客さまたちと一緒に、ブランド力を向上させ、製品/サービスを広めていこう、というものです。


アンバサダー向けの新商品発表会や、施設見学、開発者との意見交換など、以前は、こういうプレスリリースや発表会は新聞/雑誌/テレビ等のメディア向け限定で行われることが多かったですが、昨今のソーシャルメディアの台頭により誰もが個人メディアを持てる時代になり、それによってマーケティングの形も変わってきたことを肌で感じています。


こういったマーケティング用語的な呼称は「アンバサダー」や「アドボケイト」以外にも古くは「マーケットメイブン」や、ちょっと意味合いは変わりますが「インフルーエンサー」や「キーオピニオンリーダー」による口コミなどいろいろありますが、流行りのマーケティングワードにとらわれずに本質を理解し、さまざまな企業のサービスや商品にあった手法で、都度柔軟に対応しながら活用していくと良い結果が生まれると思います。



Tomoaki

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